リハビリログ

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足関節背屈制限〜筋・組織から見る可動域改善のポイント〜

 今回は、足関節背屈制限の原因となる組織についてです。

制限因子となる大きな組織は、

・下腿三頭筋

・長母趾屈筋

・脂肪体(Kager's fat pad、Pretaler fat pad)

これらが足関節背屈制限に大きく影響する筋や組織です。

では詳しく、まとめていきましょう。

 

 足関節背屈運動

 足関節背屈は、基本的に距腿関節の動きです。そのため、この距腿関節の関節運動が制限されることで背屈制限が起こります。 足関節背屈時、距骨が後方へ滑るように動くことで、脛骨・腓骨からなる関節面にはまり込むように動きます。

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 つまり、この距骨の後方滑りが阻害されることで足関節の背屈制限が生じてしまいます。

 

 足関節背屈は、距腿関節以外にも、荷重下では、距骨下関節、下腿など他の関節の動きも影響してきます。前回の記事で足関節背屈の運動についてまとめたのでより詳しく知りたい方は、下記の記事 を読んでみてください。

fuji-riha.hatenablog.com

 

足関節背屈制限因子

下腿三頭筋

 足関節背屈制限と聞いて、まず原因として考えるのが下腿三頭筋ですよね。

 下腿三頭筋は、腓腹筋(内側頭、外側頭)とヒラメ筋から構成されており、腓腹筋が2関節筋、ヒラメ筋が単関節筋です。そのため、どの筋が柔軟性が低下しているか評価する際は、

 

・膝関節伸展位での背屈制限 → 腓腹筋

・膝関節屈曲位での背屈制限 → ヒラメ筋

 

 もう一つ重要ポイント!

 下腿三頭筋は、踵骨に付くため、荷重時の背屈時の踵骨の動きにも関与します。

下腿三頭筋は、踵骨の停止部で3つの筋が捻じれてついています。腓腹筋の内側頭は踵骨の外側、ヒラメ筋は踵骨の内側、外側頭は踵骨の外側もしくは中間につきます。

ということは、

 

・踵骨の回内制限 → ヒラメ筋の柔軟性低下

・踵骨の回外制限 → 腓腹筋内側頭の低下

 

が考えられます。

 

長母趾屈筋

 長母趾屈筋は、距骨の後方にある長母趾屈筋溝を通るため、柔軟性が低下すると距骨の動きを阻害します。

 

 母趾伸展位での背屈制限 → 長母趾屈筋

 

 長母趾屈筋が背屈を制限する要因としては、柔軟性の低下と脛骨との癒着の2つがあります。この2つを区別する方法として、

足関節軽度底屈位で母趾の屈曲運動を行います。

・母趾の自動運動ができる場合  →柔軟性低下が原因

・母趾の自動運動ができない場合 →脛骨との癒着が原因

 長母趾屈筋が原因となる要因が柔軟性低下の場合はストレッチ、癒着が原因の場合は脛骨と長母趾屈筋の滑走性を改善する必要があるため、アプローチの仕方が異なります。

 

Kagger fat pad

  Kagger's fat padは、アキレス腱と長母趾屈筋、踵骨の間にある脂肪組織です。

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 Kagger's fat padが癒着や繊維化することで、硬くなり滑走性が低下します。それによってアキレス腱や長母趾屈筋の動きの阻害や距骨の後方への運動を阻害し、背屈運動が制限されます。

 Kagger's fat padを定量的に評価する方法は、今はないため触診にて評価します。

Kagger's fat padの動きとしては、

 

・足関節背屈時 → 周囲に広がるように動く

・足関節底屈時 → アキレス腱の後方に集まるように動く

 

このように足関節の底背屈運動に合わせながら、脂肪体の滑走性を改善していきます。

 

Pretaler fat pad

  Pretaler fat padは、距骨の前にある脂肪組織です。

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 上の3つは距骨より後方の組織であったのになぜ、前方にある組織が影響するの?となると思います。

 Pretaler fat padが制限因子となる場合は、

 

・足関節背屈時 → 足関節の前方につまり感がある

 

 Pretaler fat padの滑走性が低下すると、背屈時に距骨が後方へ滑ろうとする際に硬くなった脂肪体が邪魔をして、動きを阻害します。そうなることで、つまり感が生じ、背屈運動が制限されます。

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 後方の組織だけでなく、前方にある脂肪体を見る必要がありますね!

 

まとめ

  今回は、足関節背屈制限因子となる、筋や組織についてまとめました。

 後方の組織だけでなく、前方の脂肪体が制限因子となる場合があるので見る必要がありますね。

 前回の骨の動きだけでなく、その骨の動きを制限している組織が詳しく分かれば、よりアプローチ方法が明確になります。

 

今回、参考にした本は、こちら

 

 最後まで読んできただきありがとうございました。